L'eau, je suis important...
「悠太は今入院してる。それもICUに…。」
「え…」
声を漏らすと、舞羽ちゃんは固まった。
「ICUにいるからだいたい察すると思うけど、まだ目覚してなくてさ…。それに死にかけてるからさあいつ…」
「…死ん…で……?」
口元に手を当てるとそのまま俯いた。
「畳み掛けるように言ってごめんね。」
「いや……うん……あの……大丈夫なんだけどさ……頭が追いつかなくて…」
そこから流れる沈黙。
きっと舞羽ちゃんは今、頭の中を整理しているんだと思う。
僕に言われた衝撃的すぎる事実を必死に受け止めようとしている。
それなら僕は、舞羽ちゃんを待つだけだ。
「……ふぅー………」
目を閉じて、軽く上を向き、大きく息を吐いた舞羽ちゃんは、ゆっくりと目を開いた。
「なんで入院してるのか聞いてもいい…?」
恐る恐る聞く舞羽ちゃんの瞳には薄っすらと涙が溜まっていた。
「うん。拳銃で左腕を撃たれたんだ。それで出血多量で意識不明の重体。」
「拳銃で…?」
舞羽ちゃんは眉間にシワを寄せ、怪訝な顔をした。
一般人が怪我をしたのが拳銃で撃たれたからなんてそれは不思議に思うよね。
「舞羽ちゃんはさ、悠太に夜のことで何か話、聞いてる?」
悠太が蝶月のことをちゃんと話しているのなら、僕が全て話そうと思った。
理由を知らないほうがきっと不安になる。
不安でたまらなくなって、体調でも崩されたら元も子もない。