L'eau, je suis important...
大﨑の病室の前に立つと、舞羽ちゃんの手が震えていることに気づいた。
「大丈夫だよ。」
舞羽ちゃんの手を握るのは気が引けるから、優しく声をかけることにした。
「うん…。」
やんわりと頷いた舞羽ちゃんを見て、病室をノックした。
「どうぞ」
中から聞こえてきた大﨑の声をきいて、扉を開けた。
「大﨑〜!きたぞー」
声をかけながら、中に入ったら、個室で驚いた。
総合病院で個室って…。
どんだけ金持ちなんだよ…。
思わず苦笑した。
「えっ!おぉ〜佐藤!来てくれてありがとな」
僕が来たのが予想外だったのか目をぱちぱちさせた。
けど、すぐに笑顔になって、僕が来たことを歓迎してくれた。
「えっ?舞羽……ちゃん…?」
僕の影に隠れていたのか、舞羽ちゃんを見つけた大﨑は僕を見たときより驚いていた。
「こんにちは。大﨑くん。」
いつもの優しい笑顔で挨拶をした。
「こんにちは。舞羽ちゃんも知ってたんだね…。」
舞羽ちゃんに知られたくなかったのか、大﨑は苦笑いをこぼした。