副社長とふたり暮らし=愛育される日々
朔也さんは愛以外にもたくさんのものを与えてくれているんだな、と感謝しつつ、できた料理をダイニングテーブルに並べた。
そろって“いただきます”をして、夕飯を食べ始めると、朔也さんが切り出す。
「手強いチームに揉まれてきたか?」
ちょっぴりいたずらっぽく右の口角を上げる彼に、私は苦笑しつつ「洗礼を受けてきました」と答えた。
「沈丁花の香りの香水を作りたかったんですけど、いろいろと難しいらしくて」
今日の会議を思い返して言うと、朔也さんは「沈丁花ね……」と呟き、小さく頷いた。
私がどうして沈丁花にこだわるのか、その理由は、好きだからというだけじゃない。
「私、おばあちゃんが病気で入院してた時、庭に咲いてた沈丁花をお見舞いに持っていってたんです。おばあちゃんが好きな花だったし、花言葉が“永遠”とか“不老長寿”だから、元気になるようにって願かけも兼ねて」
勝手に沈丁花にまつわるエピソードを話し出すと、朔也さんは箸を止めてクスッと笑う。
「それ、正月に酒飲んだ時も酔って話してたぞ」
「えっ、うそ」
「ほかの患者にも評判だったんだろ? いい匂いだって」
うわ、私全部話しちゃってたの!?
酔ってこんなつまらない話をするとか、本当に色気も可愛いげもないオンナ……。
そろって“いただきます”をして、夕飯を食べ始めると、朔也さんが切り出す。
「手強いチームに揉まれてきたか?」
ちょっぴりいたずらっぽく右の口角を上げる彼に、私は苦笑しつつ「洗礼を受けてきました」と答えた。
「沈丁花の香りの香水を作りたかったんですけど、いろいろと難しいらしくて」
今日の会議を思い返して言うと、朔也さんは「沈丁花ね……」と呟き、小さく頷いた。
私がどうして沈丁花にこだわるのか、その理由は、好きだからというだけじゃない。
「私、おばあちゃんが病気で入院してた時、庭に咲いてた沈丁花をお見舞いに持っていってたんです。おばあちゃんが好きな花だったし、花言葉が“永遠”とか“不老長寿”だから、元気になるようにって願かけも兼ねて」
勝手に沈丁花にまつわるエピソードを話し出すと、朔也さんは箸を止めてクスッと笑う。
「それ、正月に酒飲んだ時も酔って話してたぞ」
「えっ、うそ」
「ほかの患者にも評判だったんだろ? いい匂いだって」
うわ、私全部話しちゃってたの!?
酔ってこんなつまらない話をするとか、本当に色気も可愛いげもないオンナ……。