副社長とふたり暮らし=愛育される日々
そう決めて、検索し始めて三十分ほど経った時だった。さっき見た名前が、勝手に表示されたのは。
「ふ、く社長……!?」
なんで? なんで副社長から電話がかかってきているの?
動揺してスマホを落としそうになる。とにかくざわめく胸を抑えようと、ひとつ息を吐いて、ボタンをタップした。
「も、もしもし」
『今朝ぶりだな、瑞香。今家にいるのか?』
いつもと変わらない落ち着いた声で問いかけられ、どうしたんだろうと思いながらも「はい、そうですけど」と答えた。
すると、彼は驚くべきことを言い放つ。
『もう一度、着替えや必要なもの用意しておけ。今から迎えに行く』
「…………えぇっ!?」
すっとんきょうな声を上げると、すぐにプツッという音がして通話終了。私はスマホを耳にあてたまま硬直する。
き、切られてしまった。ていうか今、“迎えに行く”って言ってた? まさか、また副社長のマンションに……!?
いやでも、一瞬だったから聞き間違えたのかな?
そうだ、きっと空耳だったに違いない。だって、彼は私の事情を知らないはずだもの。
今のは白昼夢か。やばい、私病院行かなきゃ。いや、その前に家電を……!
軽くパニックに陥るも、今しなければいけないのは検索だ!と思い直し、再びネットを開く。
……しかし、三十分ほどして、彼は本当に現れた。
「ふ、く社長……!?」
なんで? なんで副社長から電話がかかってきているの?
動揺してスマホを落としそうになる。とにかくざわめく胸を抑えようと、ひとつ息を吐いて、ボタンをタップした。
「も、もしもし」
『今朝ぶりだな、瑞香。今家にいるのか?』
いつもと変わらない落ち着いた声で問いかけられ、どうしたんだろうと思いながらも「はい、そうですけど」と答えた。
すると、彼は驚くべきことを言い放つ。
『もう一度、着替えや必要なもの用意しておけ。今から迎えに行く』
「…………えぇっ!?」
すっとんきょうな声を上げると、すぐにプツッという音がして通話終了。私はスマホを耳にあてたまま硬直する。
き、切られてしまった。ていうか今、“迎えに行く”って言ってた? まさか、また副社長のマンションに……!?
いやでも、一瞬だったから聞き間違えたのかな?
そうだ、きっと空耳だったに違いない。だって、彼は私の事情を知らないはずだもの。
今のは白昼夢か。やばい、私病院行かなきゃ。いや、その前に家電を……!
軽くパニックに陥るも、今しなければいけないのは検索だ!と思い直し、再びネットを開く。
……しかし、三十分ほどして、彼は本当に現れた。