joy to the world !
「やっべハズした?」
上村くんはおかしいなと首元を掻きながら傾げている。
「えっとー、サンタはプレゼントを配るじゃないですか」
「うん」
「で、プレゼントを用意するコビトがいるって話きいたことありません?作るのか用意するのかは知りませんけど」
「……初めて聞いた」
「だから亜子さんはそのコビト。それに、ギラギラしなくても最高に綺麗っす」
上村くんは照れもしないで、でも笑顔もなく、真面目な顔で言い切った。
目の前の指紋ひとつない窓には、壮観と呼べる夜景。
天井や上品なシャンデリアと一緒に反射しているのは、私服にシザーケースをぶらさげてエプロンをしたいつも通りの私と、デニムにパーカーにエプロンの男子大学生。
こんな年下の子に口説かれると自惚れるほど、自分を知らないわけじゃないけど。