joy to the world !
あたりに枝やリボンの切れ端が落ちていないか最終確認をしてから、律儀に待っている上村くんを見た。
少し窓際に寄って、煌びやかな夜景を眺めている。
その顔に表情はあまり見られない。
唇を引き結んでいて、何かを決意しているような。
普段軽い言葉を発して笑顔を絶やさない彼の姿とは全然違って見えた。
声を掛けようか少し悩んでいると、振り向いた上村くんと目が合う。
「終わったっすか?」
瞬間、パッと華やいだいつもの笑顔になった。
私は上村くんに近付くと、少し離れて隣に立つ。
「え、なんすか。戻らなくていいんすか、店」
「……綺麗だね」
「は?あ、ああ、夜景?」
動揺しているのかおかしな敬語すら飛んでいる上村くんがおかしくて、思わず笑った。