純情シンデレラ
「もちろん君に会いに来たんだよ。これから僕と一緒に出かけよう」
「え。っと・・・」

何でこのタイミングで、いきなり有栖川さんが会社(ここ)にやってくるのよ!
ますますこんがらがってしまったこの状況の下、すっかりパニックに陥った私は、「何とかしなくちゃ!」と気が急いた。

そんな私と有栖川さんの間に、松本さんが音一つ立てずにデンと入ってきた。
大柄な体に似合わず、動きはとても敏捷だ。さすが柔道黒帯・・・。
ガッシリとした背中のすぐ後ろにいる私は、今この人がどんな表情をしているのか分からない。
でも、お昼あんな感じだったから・・・今も不機嫌に違いない。

それにしても、松本さんは一体何をしたいの?
これじゃあ私たちの交流を邪魔する壁になってるじゃない!

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