純情シンデレラ
「さっき、有栖川さんのオープンカーに乗っても大丈夫だったから。これが恐怖を克服する第一歩のような気がするんです」
「うんうん。そうだね。君の言う通り、事故に遭った時と今は状況が違うからさ、変えようと思えばどんどん変えることができるよ。自分で運転するってことは、自分がこの車を操縦してるってことだ。それが肉体と心理の両方で理解できれば、きっと恐怖心も克服できる。でも僕は、まず車に乗ることに慣れる練習をした方がいいと思うんだ」
「と、言いますと・・?」
「確かに、見上さんはさっき、車に乗っても大丈夫だった。恐怖心も沸きあがってこなかったんだよね?」
「はい」
「でもさっきは、ほんの15分足らずしか乗ってない」
「あ・・!」

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