純情シンデレラ
また怒りがぶり返した私の顔は、もしかしたら赤くなってるかもしれない。
それに、もしこれが漫画の世界だったら、きっと私の頭のてっぺんから、怒りの湯気がプーッと出ているところだろうと思ったら、怒りがちょっと薄らいで、逆に笑いが出そうになってしまった。

「そうよねぇ。もうホント、松本さんって一直線にしか突き進むことができない、不器用な人だわよ」
「不器用っていうより、分からず屋だわ」と呟いた私は、スタスタと歩き出した。

「あっ、ちょっとケイちゃん!どこ行くの?もうすぐお昼休み終わるよ?」
「営業部に行ってきます。すぐ戻るから」

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