純情シンデレラ
「どこに行くか、教えてくれないのか」
「それは・・・まだ、です」
「そうか。行ってからのお楽しみというやつだな。分かったよ」と言ってくれた松本さんに、頷くように一礼をしてから、今度こそ私は電算室の方へ戻っていった。
その間、私の右手は自然に、さっきまで松本さんが掴んでいた私の左手首に触れていた。
痛かったからじゃない。
なぜか物寂しさを感じて・・・ごく自然に手が伸びていた。
おかげで松本さんの“力”みたいなものを、分け与えてもらったような気がする。
この分だったら明日の卒業検定には合格できそう・・いや、合格しなきゃ。
もし落ちたら、松本さんとのお出かけ自体をキャンセルすることになるし。
別にそれでもいいんだけど・・・でもあの人に信じてもらえない悲しさを、これ以上味わうのは嫌だ。
何度真実を言っても、松本さんには信じてもらえなかった。
だったら実際に真実を見てもらうことで、信じてもらうしかない。
「それは・・・まだ、です」
「そうか。行ってからのお楽しみというやつだな。分かったよ」と言ってくれた松本さんに、頷くように一礼をしてから、今度こそ私は電算室の方へ戻っていった。
その間、私の右手は自然に、さっきまで松本さんが掴んでいた私の左手首に触れていた。
痛かったからじゃない。
なぜか物寂しさを感じて・・・ごく自然に手が伸びていた。
おかげで松本さんの“力”みたいなものを、分け与えてもらったような気がする。
この分だったら明日の卒業検定には合格できそう・・いや、合格しなきゃ。
もし落ちたら、松本さんとのお出かけ自体をキャンセルすることになるし。
別にそれでもいいんだけど・・・でもあの人に信じてもらえない悲しさを、これ以上味わうのは嫌だ。
何度真実を言っても、松本さんには信じてもらえなかった。
だったら実際に真実を見てもらうことで、信じてもらうしかない。