純情シンデレラ
結果的に自分で自分にプレッシャーをかけてしまったことになったけれど・・・。
11月最後の土曜日。
約束していた時間より少しだけ早く葉末駅に私が着いたとき、松本さんはすでに私を待ってくれていた。

「ぁ・・松本さんっ!」
「けんじょう君。おはよう」

カジュアルな服装の松本さんを見たことは、過去2・3度あるのに、ちょっとだけ胸がドキッと高鳴ってしまったのは、普段見慣れているスーツ姿とは違うから・・・?
黒いダウンジャケットを着ているおかげで、松本さんの逞しい胸板や、二の腕のラインは、さすがに見えないけれど、全体的にガッシリした体格をしていることは、厚手の服を着ていてもよく分かる。

私は自分の気を取りなすように、松本さんにそっと微笑んだ。

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