純情シンデレラ
「姫路さん」
私は棺の中の姫路さんに小さな声で話しかけながら、千一羽の折り鶴を見せた。
「この千羽鶴は、私が入院してたときだから・・・もう14年くらい前になるんだけど、学校のクラスの友だちと、友だちのご両親からいただいたもので、そしてこの赤い一羽は、私が・・折りました。姫路さんっていうと、こういう、鮮やかな赤が似合うってイメージが私の中にはあって。だから・・・・・あれから、これを渡しに行こうって、ずっと・・思ってたんだけど、い、いけなくて・・・ごめんなさい」
・・・もう、ダメ。
まるで眠っているかのように見える穏やかな表情をした姫路さんを見たときから、私の目に浮かんでいた涙が、ついにポトリと落ちたのを機に、私はその場でシクシク泣きだしてしまった。
そんな私を包み込むように、そっと抱きしめながら立たせてくれたのは、松本さんだった。
そして、松本さんに支えられながらヨタヨタと歩く私に「どうもありがとう」と言ってくれたのは、姫路さんのご両親だった。
私は棺の中の姫路さんに小さな声で話しかけながら、千一羽の折り鶴を見せた。
「この千羽鶴は、私が入院してたときだから・・・もう14年くらい前になるんだけど、学校のクラスの友だちと、友だちのご両親からいただいたもので、そしてこの赤い一羽は、私が・・折りました。姫路さんっていうと、こういう、鮮やかな赤が似合うってイメージが私の中にはあって。だから・・・・・あれから、これを渡しに行こうって、ずっと・・思ってたんだけど、い、いけなくて・・・ごめんなさい」
・・・もう、ダメ。
まるで眠っているかのように見える穏やかな表情をした姫路さんを見たときから、私の目に浮かんでいた涙が、ついにポトリと落ちたのを機に、私はその場でシクシク泣きだしてしまった。
そんな私を包み込むように、そっと抱きしめながら立たせてくれたのは、松本さんだった。
そして、松本さんに支えられながらヨタヨタと歩く私に「どうもありがとう」と言ってくれたのは、姫路さんのご両親だった。