失恋相手が恋人です
認めたくなかった。
怖かった。
自分の気持ちに向き合うこと。
恋愛をしたことがないわけではない。
高校生の時に好きになった先輩だっていたし。
ママゴトみたいだったけれど、付き合った人もいた。
好きっていう気持ちはこんな感じかなって自分の中で察しがついていた。
だけど。
桧山くんに対する気持ちは、それまでの自分の恋愛という概念とは全然違って。
初めての感情が溢れ出す。
憧れだと思っていた。
私から見たらまるで王子様みたいな人で。
完璧な人で。
容易に近付くことすら出来ないくらいの。
そんな存在だと思っていたから。
だから。
好き、とは違うって言い聞かせていた。
私が経験した、好きじゃなかったから。
違うって思っていた。
ううん。
好きになりたくなかったのかもしれない。
……傷つくこと。
報われないことが、無意識にわかっていたから。
報われる、なんて思っていたわけではないけれど。
あんなに綺麗な人に自分がお似合いだなんて思っていたわけではないけれど。
恋した相手と必ず結ばれるなんておとぎ話みたいな話を信じていたわけではないけれど。
……夢は見たかったから。
誰が見てもムリムリ!って言われるような。
そんな不釣り合いな恋はしたくなかったんだ。
だから。
私は認めたくなかったんだ。
外はこんなに暑いのに。
気持ちに気付いてしまった私の手先はとても冷たくて。
何かが。
自分でもわからない何かが。
胸に込み上げてきて、不意に泣きたくなった。
何か、は。
きっと私の恋心。
行き場がない私の恋心。
怖かった。
自分の気持ちに向き合うこと。
恋愛をしたことがないわけではない。
高校生の時に好きになった先輩だっていたし。
ママゴトみたいだったけれど、付き合った人もいた。
好きっていう気持ちはこんな感じかなって自分の中で察しがついていた。
だけど。
桧山くんに対する気持ちは、それまでの自分の恋愛という概念とは全然違って。
初めての感情が溢れ出す。
憧れだと思っていた。
私から見たらまるで王子様みたいな人で。
完璧な人で。
容易に近付くことすら出来ないくらいの。
そんな存在だと思っていたから。
だから。
好き、とは違うって言い聞かせていた。
私が経験した、好きじゃなかったから。
違うって思っていた。
ううん。
好きになりたくなかったのかもしれない。
……傷つくこと。
報われないことが、無意識にわかっていたから。
報われる、なんて思っていたわけではないけれど。
あんなに綺麗な人に自分がお似合いだなんて思っていたわけではないけれど。
恋した相手と必ず結ばれるなんておとぎ話みたいな話を信じていたわけではないけれど。
……夢は見たかったから。
誰が見てもムリムリ!って言われるような。
そんな不釣り合いな恋はしたくなかったんだ。
だから。
私は認めたくなかったんだ。
外はこんなに暑いのに。
気持ちに気付いてしまった私の手先はとても冷たくて。
何かが。
自分でもわからない何かが。
胸に込み上げてきて、不意に泣きたくなった。
何か、は。
きっと私の恋心。
行き場がない私の恋心。