3つの男子(だんご)
次の日になり私はウキウキしながら学校へ行った。

下駄箱で翔に会うこともなく教室へ。

今日は1学年全体の身体測定の日。

まずは全体が体育館に集まり説明を受けて
私はいつもの2人、芽衣とレイと回る。

「2人ともおはよう。まだ眠いよー。」
と私は2人に挨拶をした。

2人は挨拶よりも

「返事、翔からわたされた??」
と私の顔を覗き込み聞いた。

「まだだよー。だって1日始まってまだ2時間しか経ってないんだから。」
と私。

2人と話していると
翔が後ろから来て

「はい。返事。
今日、松林の辺りで待ってるから。」

と言って有田と一緒に行ってしまった。

私は驚いていると
芽依が
「良かったね。一緒に帰れるじゃん。」
と私の肩を叩いた。

「私は家ついたら姉ちゃんに探り入れとくわ。」
と探偵気取りのレイ。

私は渡された手紙を直ぐに読んだ。

✴︎さくらへ✴︎
もう、俺たち中学生なんだな。

オレも西山小の友達できたよ。

部活の事は今日の帰りにゆっくり話す。

いろいろ不安なことが
沢山あるかもしれないけど
そんな時はオレを頼ってね。

帰りは、松林辺りで待ってるから。

翔より。

読んだ手紙をポケットにしまい健康診断へ。


< 18 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop