7年越しのふたりの約束
「……尊!!」

「あははっ、大胆だなぁ~!!嬉しいけど。」

 押し倒されたことに満面の笑みを浮かべ、最後には強く抱き締められた。

「大胆なの……嫌い?」

「大歓迎!!でも、先に話したいんだけどな。」

「……抱いて…欲しいの。」

 羞恥心に満ちた顔でおねだりする紗羽を見て、尊が意地悪くニヤリと笑い、思いっきり手を掴まれた紗羽はあっという間にベットに押し倒され、尊に見下ろされた。

「その顔、ぞくぞくするね……。久しぶりだから、優しくしたいけど、無理そうだよ?」

 妖艶笑う尊の顔が近づいてきて、唇が重なりあった。

 ただお互いを確認するような軽いキスから、相手を求める濃厚なキスにかわり、たまらず吐息を漏らしてしまう。

 そんな紗羽を嬉しそうに眺めながら、ワンピースのファスナーを簡単に外し、1枚1枚、脱がしていく。

 その間中もキスをやめることはしない。

 気がついたら、二人ともなにも身に付けず、素肌の状態だった。

 久しぶりの温もりに互いが互いを求める。

「まじ好きっ……愛してるっ。」

「っ!!……私も、愛してるっ…っ…んっ…。もうっ、ダメっ……。」

 二人は一緒に深い深いところまで落ちていった。

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