悪役の私





私の感情はどんどんと怒りでいっぱいになる。




潤がしたかったのは、お泊まりだったの?




お泊まりがなくなったから、寝坊したの?




ただのデートなんか、したくない?




思い返せば、潤はいつも言い訳ばっかで




ショッピングモールへ行っても




ディズニーランドに行っても




道の途中でも




潤と私はセックスをした。




潤がやりたいと言って、私がどんなに嫌だと言っても、それが通用したことがなかった。




私も、断ることがめんどくさくなって、受け入れてしまっていた。





潤が、私のことを愛してくれているのは





痛いほど伝わってくるのに。





私は家に帰りながら電話口で潤に怒りをぶつけた。





今までにないほど、強く。






潤は、謝っていた。





今までみたいに、そこまで言われる意味がわからないって怒ってよ。





今までみたいにじゃあ別れよう?って、反撃してよ…。









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