悪役の私
その日から15日までの間はあっという間だった。
優はいつもと何も変わらずに、定期的に会っていた。
もし優が彼女と別れられるなら、もうすでに別れていると思う。
だけど、そうじゃないってことは…
ダメだ、考えるのやめよう。
私はブンブンと首を振る。
私は、優がこれまで私に向けて言ってくれた言葉を信じたい。
「俺、今、すごく幸せ」
この言葉を聞いた時、私はこの世界中の誰よりも幸せだと思った。
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