悪役の私
「綺麗だね」
「うん…」
優は私をぎゅっと抱きしめる。
「こんなに幸せでいいのかな」
「わかんない…」
このままだとダメなことなんて、わかってる。
逃げるように、遠いところまで来て
罪悪感の1つもない。
でも私は、優と離れたくない。
できるなら、この先もずっとーーー。
「…来年の3月になれば、俺は卒業してきっと先生になってると思う。」
「…うん。」
「西沢さんも卒業して、就職をすると思う。」
「そうだね…。」
「正直、今すぐに彼女と別れるっていう選択肢はなくて…。でも、卒業をきっかけに彼女と別れやすくなると思うんだ。」
「就職したら私も、潤と別れるきっかけが出来るかもしれない。」
「…ちゃんと、付き合いたいんだ。」