もう一度出会えたら
一瞬彼の手の力が緩み、自分から言った事とは言え今日はここでお別れなんだ…


と寂しく思った瞬間、彼の言葉が落ちてきた。


『じゃあ、送って行きます。』


「え?………あっ大丈夫だよ。わざわざ悪いし」


『ダメです。』


そう言って譲らない彼に結局送ってもらう事になった。


2人で歩く2度目の帰り道。


今日もこうして一緒にいることがとても不思議だ。


先週と同じで、あっという間に家に着いてしまった。


このまま帰ってしまうのが寂しくて…


「コーヒーでも飲んでいく?」


気付いたら、おきまりのセリフを口にしていた。


彼は一瞬戸惑ったような表情になり、すぐに笑顔に戻すと


『中に入ってしまうと帰るのが嫌になってしまいそうなので 今日はこのまま帰ります….』


そう言って、繋がっている手元に目線を落とした。
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