もう一度出会えたら
あの日もいつもと同じように彼と手を繋ぎ彼の部屋に向かって歩いていた。


いつもと違うのは、その日が私の誕生日だったという事。


実は私にとって、彼氏と過ごす初めての誕生日だった。


そもそもイベント時に彼氏がいた事の方が少なかった。


バレンタインデーにはプレゼントとチョコをあげたのに、ホワイトデーには何故か1人だったりとか。


恋愛経験は決して少ない方ではなかった…と思う。


だけど、肝心な時にはお一人様のタイミングの悪い女だった。


だから彼の部屋で過ごす平凡だけど幸せな誕生日に昔から憧れていた。


その日は金曜の夜でホテルのレストランで食事をした後、そのホテルに泊まらず彼の部屋に戻ったのは憧れを実現させるための私の希望だった。
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