もう一度出会えたら
家を間違えたのだろうか?本気でそう思った。


だけど彼のキスが不自然に止まって……


…………な…に…何で?


あなたがパパなんてそんな事あるわけないよね?


って思いたいのに、聞きたいのに


怖くて彼の顔も見れず、これが現実なのかもよく分からない。


声を出して泣くことも問い詰めることも出来ずに、ただひたすらドアの向こう側にいる彼の奥さんと子供が立ち去るのを待つしかなかった。


『パパはまだお仕事みたいだね。今日はパパには内緒できたから
先にご飯食べに行ってから、また後で来ようね、りく』


「はーい」


段々と小さくなる2人の声と足音を聞きながら足元から何かが崩れていく。


気が遠くなるような感覚で…私はその場に崩れ落ちた。
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