浅葱色の妖





とは言ったものの…。


「ここ、どこー?」


私の声が森の中に寂しくこだました。



狐の里、なんであんなに森の奥にあるのよ。



何年もこの森から出てなかったから出方が分からなくなっちゃったじゃん。



どうしよう。



しかもすごく暗い。



森の中だからなのか、夜だからなのか。



夜だったらどうしよう、京につくのが夜だったら…。



考えるだけで恐ろしい。



私はそんなことを考えないように頭を振った。



とりあえず、歩こう…。



歩くとガサガサと落ち葉の音がする。



もうこの音聞き飽きたよ。



私はなにも考えずただひたすら歩いた。





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