御曹司と愛されふたり暮らし
「……別に、誤解なんかじゃない。俺が昔、女遊びが激しかったのは事実だ」

「でもそれは、俺がふきこんだウソが原因だ」

ウソが原因……? それはいったいどういうこと……?


私は、ハルくんと唯くんの顔をただひたすら交互に見た。

すると、唯くんが私の方を見て、ニヤッと笑って……。


「昔、俺が遥貴に言ったんだ。花菜ちゃんが、あの時のケガのせいで、今も足を引きずって後遺症に悩んでる、って」


え……?


唯くんはさらに話を続ける。


「遥貴、それを真に受けてさ。自分のことを責めまくって、一時期おかしいくらいに荒れまくったんだよ。それまでの真面目さがウソみたいに、女遊びに激しくなった」


ウ、ソ……。

私の、せいで……?


「な、なんでそんなウソを……?」

「遥貴のことが嫌いだから」

「だからって、そんなウソついちゃダメだよ!」


やさしいハルくんが、どれだけ傷ついたか――そう考えたら、胸がきゅぅっと苦しくなった。


「なんで……なんで……。兄弟なのに……」


なんでそんなに嫌ってしまうの――?



すると、ハルくんが。



「唯は、俺に全部奪われたと思ってる」

そう、話し始めた。
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