御曹司と愛されふたり暮らし
部屋に戻ってくると、私はふたり分のコーヒーを淹れた。
それを、ふたりでソファに並んで座って、いつもみたいに口にした。
「うまい」
「だね」
仲直りもできて、一緒にコーヒーを飲む、落ち着いた時間。
リラックスできて、とても大好きな時間だ。
だけど、話さなきゃ。
この気持ちを話すことは、決して、この大好きな時間を壊すことじゃないから。
「ハルくん。私、やっぱりこのマンションを出ていく。もう、決めたの」
ハルくんも、少しの間の後、「……うん」と答えてくれた。
「もう、反対しないの?」
「したいよ。でも、花菜って普段の自己主張は少ないわりに、いざってなるとガンコだからな」
「ウソ。私、ハルくんの前でガンコになったことなんてあったっけ?」
「あったよ。小学生の時だけどな」
え。そんな昔の話?
私自身ですら、覚えてないんだけど。
でも、そんな昔のことを覚えてくれていたことがうれしいのも、事実だ。
「だけど、やっぱり俺は反対だ」
私がまっすぐに自分の気持ちを彼にぶつけたように、彼もまた、私に自分の気持ちをストレートにぶつけてくれる。
意見は食い違っても、彼の本音をぶつけてくれることはうれしいことだと、今はそう思えた。
だから、私も。
「ハルくん……」
自分の気持ちの、”すべて”を。
まだ伝えられていない気持ちがあることに、気づいたから。
それを伝えなくちゃ。
「ハルくん、私……」
「うん」
「私……
私と、結婚してください!!」
「げほっ!!」
ハルくんが、口に含んでいたコーヒーをげほっと吹きだし、ゴホゴホとむせてしまった。
それを、ふたりでソファに並んで座って、いつもみたいに口にした。
「うまい」
「だね」
仲直りもできて、一緒にコーヒーを飲む、落ち着いた時間。
リラックスできて、とても大好きな時間だ。
だけど、話さなきゃ。
この気持ちを話すことは、決して、この大好きな時間を壊すことじゃないから。
「ハルくん。私、やっぱりこのマンションを出ていく。もう、決めたの」
ハルくんも、少しの間の後、「……うん」と答えてくれた。
「もう、反対しないの?」
「したいよ。でも、花菜って普段の自己主張は少ないわりに、いざってなるとガンコだからな」
「ウソ。私、ハルくんの前でガンコになったことなんてあったっけ?」
「あったよ。小学生の時だけどな」
え。そんな昔の話?
私自身ですら、覚えてないんだけど。
でも、そんな昔のことを覚えてくれていたことがうれしいのも、事実だ。
「だけど、やっぱり俺は反対だ」
私がまっすぐに自分の気持ちを彼にぶつけたように、彼もまた、私に自分の気持ちをストレートにぶつけてくれる。
意見は食い違っても、彼の本音をぶつけてくれることはうれしいことだと、今はそう思えた。
だから、私も。
「ハルくん……」
自分の気持ちの、”すべて”を。
まだ伝えられていない気持ちがあることに、気づいたから。
それを伝えなくちゃ。
「ハルくん、私……」
「うん」
「私……
私と、結婚してください!!」
「げほっ!!」
ハルくんが、口に含んでいたコーヒーをげほっと吹きだし、ゴホゴホとむせてしまった。