御曹司と愛されふたり暮らし
「えーと、ハルくん? ここは一体?」

私は首を傾げながら彼を見つめる。
だって、連れてこられた場所がマンションって、いったいどういうこと? ハルくんが住んでいるとか? ううん、ハルくんの家は確か大きな一戸建てだったはずだ。
このマンションのロビーでおいしいご飯かお茶ができるようになっているとか?


すると彼は。


「早く中に行こう。絶対に気に入るから」


やっぱり笑顔でそう言うだけ。


気に入る? 気に入るってなんだ⁇

ハルくんは、決してわかりにくいタイプの人ではないと思う。
笑顔ははっきりしているし、言葉もストレートだ。

だけど、どこに行こうとしているのか? なにをしようとしているのか? それに関してはまっったくわからないのだけれど、どうしよう?



彼はスタスタと迷うことなく歩を進め、マンションの中へと入っていく。
私も、まったくわけがわからないまま、とりあえず慌てて彼の後ろをついていく。
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