御曹司と愛されふたり暮らし
荷物を片づけるといっても、今日一日では大した量の荷物は持ってきていない。
普段使っている化粧品とか、とりあえずの洋服とか、通勤用のバッグとか靴とか。
明日辺り、仕事帰りにほかにもなにか持ってきた方がいいだろうかと考えてみるけど、まあ一週間でアパートに戻るつもりだし、そんなに持ってきてもあとで持ち帰るのが大変なだけだよね。
そんなわけで片づけはすぐに終わってしまった。
ハルくんからは、「自室でもリビングでも、くつろぎやすいところで待ってろ」と言われていたので、私はなんとなくリビングに向かう。
広すぎるリビングの、大きなふかふかのソファに腰かけて、なんとなくぼんやりと天井を見上げる。
うん。落ち着かないし、やることもない。
なんとなくテレビを点けてみるけど、なにを観る気も起きなくて、やっぱり消す。
すぐにリビングに沈黙が訪れる。
私はソファから立ち上がり、キッチンの方へと向かった。
トントントン、とリズムのいい包丁の音が聞こえる。
この慣れたような音からして、本当に料理できるんだ、と思った。
でもまあ、そこは男の子。作っているのはきっとカレーかなにかだろう。
たぶん料理は私の方ができるから、やっぱりなにか手伝おう。ひとりで待っていても落ち着かない、と言えば、ハルくんも手伝わせてくれるはずだ。
「ハルくん」
彼の名前を呼びながら、私はキッチンに顔を出した。
「おう、花菜。どうかしたか?」
「えっと、私も手伝――」
言いかけて、思わず言葉が途切れる。
食事の用意は、もうほぼできあがっていた。
でも、驚いたのはそこじゃない。
なに、このクオリティの高さ……。
普段使っている化粧品とか、とりあえずの洋服とか、通勤用のバッグとか靴とか。
明日辺り、仕事帰りにほかにもなにか持ってきた方がいいだろうかと考えてみるけど、まあ一週間でアパートに戻るつもりだし、そんなに持ってきてもあとで持ち帰るのが大変なだけだよね。
そんなわけで片づけはすぐに終わってしまった。
ハルくんからは、「自室でもリビングでも、くつろぎやすいところで待ってろ」と言われていたので、私はなんとなくリビングに向かう。
広すぎるリビングの、大きなふかふかのソファに腰かけて、なんとなくぼんやりと天井を見上げる。
うん。落ち着かないし、やることもない。
なんとなくテレビを点けてみるけど、なにを観る気も起きなくて、やっぱり消す。
すぐにリビングに沈黙が訪れる。
私はソファから立ち上がり、キッチンの方へと向かった。
トントントン、とリズムのいい包丁の音が聞こえる。
この慣れたような音からして、本当に料理できるんだ、と思った。
でもまあ、そこは男の子。作っているのはきっとカレーかなにかだろう。
たぶん料理は私の方ができるから、やっぱりなにか手伝おう。ひとりで待っていても落ち着かない、と言えば、ハルくんも手伝わせてくれるはずだ。
「ハルくん」
彼の名前を呼びながら、私はキッチンに顔を出した。
「おう、花菜。どうかしたか?」
「えっと、私も手伝――」
言いかけて、思わず言葉が途切れる。
食事の用意は、もうほぼできあがっていた。
でも、驚いたのはそこじゃない。
なに、このクオリティの高さ……。