御曹司と愛されふたり暮らし

あれから三日。職場のデスクに置いた卓上カレンダーで日付を確認しながら、今日は木曜日か、と心の中で確認する。


同居生活が終わるまで、あと今日を含め三日。
日曜日になったらアパートに戻る。

ハルくんにはまだちゃんと言えていないけれど、きちんと話して、マンションを出て行く用意をしなくちゃ。

……極上のマンションは、私には広すぎる。
それなのに私は家事のひとつもさせてもらえない。
広いおうちの中で、自分のことだけを考えていればいい生活。
一見すると極上で甘い生活だけれど、私にとっては極上ではなく、窮屈で。
一番苦しいのは、彼が私のためにいろいろしてくれているのに、私は彼のためになにもしてあげられないことだった。


彼の気持ちはうれしいけれど、私には重すぎた。

やさしさを重いと感じるなんて申しわけなさすぎるけど、私の決意は変わりそうになかった。

今日か明日までには、あのマンションを出ていくことをハルくんに話そう。

でもせめて、彼のやさしさはしっかり受け入れて、そのうえで落ち着いて話そう。
彼のすべてを拒否するわけじゃない。
やさしさはうれしかったと。
感情的になることなく、しっかり伝えなきゃ。
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