御曹司と愛されふたり暮らし
家に帰って、ご飯の支度をしていても、気持ちは晴れない。それどころか、どんどん重くなってくる。
泣きそうにすら、なってしまう。


「花菜? どうかしたか? なんか今日は元気ないよな?」

リビングで一緒に夕飯を食べながら、ハルくんが私にそう尋ねる。今日はハルくんの帰りが早かったので、こうして一緒にご飯を食べている。

せっかく一緒に過ごせているのに、ハルくんの顔を見ると、ハルくんのやさしさに触れると、ポストカードのことを思い出して胸がキュッと締めつけられてしまう。


「うん、大丈夫だよ……」

なんとなく、ポストカードをなくしたことは言えなくて、そうごまかしてしまうけれど。


「そうか? なにかあったのなら相談してほしいんだけどな」

ここでもやさしく、そう言ってくれるから……。

辛い気持ちを吐き出したいという思いもあった。
残念な気持ちを共有してもらいたいという思いもあったと思う。
だから私は、ポストカードをなくしてしまったことを、ハルくんに話した。
そうしたら、気持ちが楽になるような気がしたんだ。

……だけど。



「え? なんだよ、そんなことかよ?」

ハルくんは驚いたような表情でそう言った。
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