御曹司と愛されふたり暮らし
「え?」と、女性が首を傾げる。
そりゃそうだ。私とこの女性は会ったこともないし、私だってなんでこんなこと言ってしまったのかよくわからない。
でも。
「大したお構いはできないかもしれませんが」
今さら後には引けない感じがして、私はそう言ってロビーのロックを解除した。
自分の発言と行動にわけがわからなくなりそうになりながらも、女性が「ありがとうございます」と言って、ロビーの自動ドアを抜けてくれたことが救いだった。
数分後、すぐに玄関のインターホンが鳴った。
鍵を開けると、さっきの女性がそこにいた。
「初めまして。藤森 四葉(ふじもり よつば)と言います」
そう言って目の前の――藤森さんは、ペコ、と頭を下げてそう言った。
モニター越しで見た通りのかわいらしい女性だった。
身長が低くて、細くて、小柄で、おまけに目はパチッとクリッとしているから、これは本格的に”男性にとっての彼女にしたいタイプの女性”なんだろうなって思った。
「初めまして。戸山 花菜と言います。えっと、私は……」
「知ってます。遥貴さんと一緒に暮らしてるんですよね」
言葉につまっていた私自身に代わるかのように、藤森さんはそう言葉を紡いでくれた。
ただ、一緒に暮らしている、というワードになんだか少し気まずさを感じてしまい、「そ、そうなんです。あは……」と、ごまかすように軽く笑った。
でも、藤森さんは無表情で、それにはなにも答えない。
……かわいらしい女性だけど、さっきからまったく笑わないのが気になる。怒っているわけではなさそうだけど、でも、少し不機嫌そうな感じもしなくもない。
そりゃそうだ。私とこの女性は会ったこともないし、私だってなんでこんなこと言ってしまったのかよくわからない。
でも。
「大したお構いはできないかもしれませんが」
今さら後には引けない感じがして、私はそう言ってロビーのロックを解除した。
自分の発言と行動にわけがわからなくなりそうになりながらも、女性が「ありがとうございます」と言って、ロビーの自動ドアを抜けてくれたことが救いだった。
数分後、すぐに玄関のインターホンが鳴った。
鍵を開けると、さっきの女性がそこにいた。
「初めまして。藤森 四葉(ふじもり よつば)と言います」
そう言って目の前の――藤森さんは、ペコ、と頭を下げてそう言った。
モニター越しで見た通りのかわいらしい女性だった。
身長が低くて、細くて、小柄で、おまけに目はパチッとクリッとしているから、これは本格的に”男性にとっての彼女にしたいタイプの女性”なんだろうなって思った。
「初めまして。戸山 花菜と言います。えっと、私は……」
「知ってます。遥貴さんと一緒に暮らしてるんですよね」
言葉につまっていた私自身に代わるかのように、藤森さんはそう言葉を紡いでくれた。
ただ、一緒に暮らしている、というワードになんだか少し気まずさを感じてしまい、「そ、そうなんです。あは……」と、ごまかすように軽く笑った。
でも、藤森さんは無表情で、それにはなにも答えない。
……かわいらしい女性だけど、さっきからまったく笑わないのが気になる。怒っているわけではなさそうだけど、でも、少し不機嫌そうな感じもしなくもない。