新選組と最強少年剣士
突然とんできた問に、僕は驚いた。


「え、抜けるって‥‥‥新選組を?」


「ああ」


「何で?抜ける理由がない」


「辛くはないのか。ここでの生活は」


「ないよ。僕は満足してる」


「芹沢さんの‥‥‥死体を、見たんだろ」


「(ピクリ)」


「あんたはまだ子供なんだ。今ならまだ引き返せる」


僕の両腕を掴み、目線を合わせて真剣な表情で主計が迫ってくる。


ああ、もう、鬱陶しいな。


僕は顔を歪めた。


「何も知らないくせに、勝手なこと言わないでくれる?」


「‥‥‥‥」


「ここを抜けてどうしろと?言っただろ。今の僕の帰る場所はここなんだ。他に行くところなんてないんだ」


「帰る場所が他にあったら、剣壱はここを出るのか?」


「さぁ‥‥‥どうだろうね」


主計の手を振り払い、踵を返す。


本当に話にならない。


肩を掴まれそうになって、振り返りながら主計を睨み付けた。


「剣壱」


「鬱陶しい、ついて来るな」


イライラした感情が増えたじゃないか。


後ろに動かない主計を感じながらも、僕は振り替えることなくその場から離れた。


とりあえず外にでも出たいな。


とすると土方さんの部屋か。


ああでも、斎藤さんの護衛もあるし‥‥‥
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