俺様御曹司による地味子の正しい口説き方 ※SS集
「えーー、彼氏いるんだ」
「でもさぁ、彼氏心配しすぎじゃね?」
「心狭すぎ!」
田中だか鈴木だか佐藤だか区別はつかないが、目の前の男たちが口を揃えて不満を口にする。
そうなのかなぁ??
恭一に禁止と言われても特に不満に感じることもなかった杏は首をかしげる。
「じゃあさ、ラインしてるでしょ?」
「せっかく交流出来たんだから皆で交換しようぜ!」
「楽しかったから又集まりたいしさ」
困る杏に変わって口を開いたのはまたもや茜だった。
「駄目ーーー。連絡先交換も禁止でーす」
その台詞に杏は目を丸くする。
そこまで知っているの!?
「はぁぁぁぁ?彼氏束縛しすぎじゃね?」
「えっ、何それって独占欲とかいうやつ?」
「他にもあんの?」
「えっと……他?は、ないかな」
無かったよね。
うん。
「えーーーでもさぁ、それでいいわけ?笠原さんは」
「だってさぁ、それって友達付き合いにも口を出されてるわけでしょ?」
「嫌にならねぇ?」
そう言われても。
特に彼らと連絡先を交換したとしても、私はきっと連絡することはないだろうし、連絡を取り合って遊びたいとも思わない。
茜ちゃんと優ちゃんと連絡が取れれば問題は無いんだ。
お酒だって、いつでもどこでも飲みたいほど好きでもないし、嫌いでもないけど恭一君が嫌がることはしたいとは思わない。
そう考えて、
「特に不満なんてないですよ?」
と答えてみたが彼らの求める答ではなかったみたいだ。