想いはシャンパンの泡とともに



「まだ、ペンダント持っててくれたんだね」


嬉しそうに胸元を見られたから、恥ずかしくなって慌ててバスローブの前をかき寄せる。


「だって……圭ちゃんのくれたものだから。何よりも宝物なの」


いつもいつも私を励ましてくれたのは、圭ちゃんがガラス工芸の体験教室で作った歪なトンボ玉のペンダント。聡には貧乏臭いと文句を言われたけど、どうしても手放せなかった。


ひとりぼっちで涙が出た時、ペンダントがあれば圭ちゃんがそばにいてくれたようで。いつも誰よりもそばにあってくれた。


「……そのペンダントの代わりに、これからぼくがそばに居ちゃ駄目かな?」

「え?」


顔を上げると、圭ちゃんが真剣な眼差しで私をまっすぐに見る。速まる鼓動に、彼は止めを刺した。


「雪ちゃん……美雪、ぼくはずっと前から君が好きだ。だから、君のすべてを欲しい……今の君と未来のすべてを」


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