永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「あ、いえ!むしろふう姉が私たちの面倒をみてるっていうか!」
それに、ほのかちゃんが慌てて返事をした。
ほのかちゃん、気を遣わせちゃった……。
誰より優しいほのかちゃんは、きっとこの空気を良くしようとしてくれたんだろう。
ほのかちゃんだって、私のお父さんに嫌な思いをしたはずなのに……。
「また明日来る、ちゃんと寝てるんだぞ」
「それじゃあね、風花」
そう言って去っていく両親に手を振る。
そして、姿が見えなくなった瞬間、どっと息を吐いた。
「はぁぁ………っ」
いつの間に、息止めてたんだろ。
家族の前なのに、こんなに息が詰まるなんて……おかしいよね。
「俺、ふう姉の父ちゃん嫌いだ」
「こら圭ちゃん!!」
ボソッと呟いた圭ちゃんを、ほのかちゃんが叱る。