摩天楼レボリューション
「本日19時に予約しています、黒須と申します」
「くろす様ですねお待ちしておりました。それではこちらでお荷物とコート、お預かりいたします」
彼の予想通り、服装については何ら突っ込みが入ることはなかった。
同じワンピース姿でも、セレブな人と比べたらきっと色々な面で劣るのだろうけど、とりあえずgratte-cielでは私レベルでも快く受け入れてくれるようだ。
まぁ、入店を断られたからといって、私的には別に何ら支障はなかったけど。
今日は私も自分なりにイブを楽しむつもりで、普段よりも気合いを入れた格好で街に繰り出そうと思っていたからこのワンピースに袖を通したんだよね。
だけどいざ出掛けようとした所で……。
『ちょうど良いじゃん。その格好なら男受けも良いだろうし』
数時間前の、とてつもなく嫌な出来事を思い出してしまい、一気にテンションが下がった。
しかしそれを悟られないように表情をコントロールしながら上着と荷物を預け、別の男性スタッフさんの案内で席へと向かう。
「うわぁ…」
フロアを横切りながら、私は思わず感嘆の声を上げてしまった。
店内の二辺の壁はガラス張りになっていて、その向こうには素晴らしい都会の夜の景色が広がっていたから。
無数の建物群から放たれている光がまるで星々の瞬きのようで、一瞬、天地が逆転したかのような錯覚を覚える。
「くろす様ですねお待ちしておりました。それではこちらでお荷物とコート、お預かりいたします」
彼の予想通り、服装については何ら突っ込みが入ることはなかった。
同じワンピース姿でも、セレブな人と比べたらきっと色々な面で劣るのだろうけど、とりあえずgratte-cielでは私レベルでも快く受け入れてくれるようだ。
まぁ、入店を断られたからといって、私的には別に何ら支障はなかったけど。
今日は私も自分なりにイブを楽しむつもりで、普段よりも気合いを入れた格好で街に繰り出そうと思っていたからこのワンピースに袖を通したんだよね。
だけどいざ出掛けようとした所で……。
『ちょうど良いじゃん。その格好なら男受けも良いだろうし』
数時間前の、とてつもなく嫌な出来事を思い出してしまい、一気にテンションが下がった。
しかしそれを悟られないように表情をコントロールしながら上着と荷物を預け、別の男性スタッフさんの案内で席へと向かう。
「うわぁ…」
フロアを横切りながら、私は思わず感嘆の声を上げてしまった。
店内の二辺の壁はガラス張りになっていて、その向こうには素晴らしい都会の夜の景色が広がっていたから。
無数の建物群から放たれている光がまるで星々の瞬きのようで、一瞬、天地が逆転したかのような錯覚を覚える。