摩天楼レボリューション
「私が通ってるのは女子大だし。その中で一匹狼を貫くっていうのは、かなりの勇気を必要としますよ」


男の人にはいまいちピンと来ないかもしれないけれど。
あと、学部にもよるのだろうか。


「そういうもんなの?」


案の定、納得がいかない表情で首を傾げつつそうコメントした後、黒須さんは続けた。


「じゃあ、どうしても仲間を作りたいなら、不本意な偽りの友達付き合いはさっさとやめて、他の子と真の友情を育めるように頑張るとかさ」

「……黒須さんはきっと、それが簡単にできてしまう人なんでしょうね」


おおらかで威風堂々としていて、見るからに今までの人生、人間関係で苦労した事なんかなさそうだもん。


「でも、私にはすこぶるハードルが高いことなんです」


だから憧れの気持ちが込み上げる反面、傍にいると眩し過ぎて、直視するのがちょっと辛かったりもする。


「私って人見知りで、物心ついた頃にはもう友達作りに四苦八苦していた記憶があります」

「え?そうなの?」


そこで黒須さんはちょっと目を見張りながら言葉を挟んで来た。


「俺とは普通に会話できてるじゃない」

「え?あ……」


指摘されて気が付いた。

確かに私、知り合ったばかりの黒須さんと、自分史上初めてじゃなかろうかというくらいとてもスムーズに会話のキャッチボールができている。
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