摩天楼レボリューション
『え?何その格好。もしかして一人で出かけるつもりだったの?』

『イブの日にそんなんしてたら恥かくだけだよ。ウチらと一緒に来なよ』

『わざわざ迎えに来てやったんだから、ありがたく思いなよね』


「でも、上京して初めてのクリスマスイブなんだし、せめて今日くらいは一人で自由気ままに過ごしたいな、と思って、勇気を出して断りました。だけど、それが彼女達の逆鱗に触れてしまったみたいで」


『は?何だよそのあからさまに嫌そうな態度』

『せっかく誘ってやったのに』

『超生意気じゃね?』


「今までで最大級のキレ方でした。必死に謝ったんですけど、もう後の祭りです」


『それじゃあさ、何かウチラを楽しませるような事ができたら許してやるよ』

『そーだ。男を一人ひっかけてみ?私、逆ナンの現場って見てみたかったんだよね』

『それ良い!面白そう!ちょうど良いじゃん。その格好なら男受けも良いだろうし』


「必死に「そんな事できない」って言ったんですけど、「ヤバくなったら逃げて良いから」「とりあえず声だけかけろ」「それで生意気な態度を取った事はチャラにしてやる」って言われて、強引に外に連れ出されて…」

「話を聞いている限り、とてもその子達がそれで済ませるつもりだったとは思えないけどね」


黒須さんは厳しい口調、表情で言葉を繋いだ。
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