摩天楼レボリューション
おじいちゃんとおばあちゃんは社内恋愛の末に結婚したんだけど、おばあちゃんは仕事大好き人間で、そしておじいちゃんもその気持ちを尊重していたので、ゴールインに至った年齢がちょっと遅めだったのだ。

おじいちゃんが38歳、おばあちゃんが31歳の時だったらしい。

そしておばあちゃんは33歳で長男、35歳で長女、つまりうちのお母さんを出産した。

さらに、定年までバリバリ正社員を貫いたおばあちゃんを見て育ったお母さんもキャリアウーマンとなり、これまた結婚、出産が平均よりも遅めで、私を生んだのは35歳の時。

つまりおじいちゃんにとっては、だいぶ高齢になってからできた孫なのである。

おじいちゃんはこの家で、彼から見た長男夫婦と孫と、三世代同居をしている。

私にとっては伯父さん伯母さん、7才年上の従兄、という構成。

今日は平日なので、彼らはそれぞれ仕事に行っている。

100歳近いお年寄りを2階建て5LDKの、こんなバカデカイ家の中に一人残していくのは不用心に思えるかもしれないけれど、おじいちゃん自らが「私に気を使うな。むしろその方がいたたまれない。私は私で好きなように過ごすから」と言っているらしい。

うかつに何でもかんでも身の回りの世話をされてしまうと身体能力が劣るからと、なるべく積極的に動くようにしているのだ。
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