摩天楼レボリューション
といっても、トイレや入浴を自力でこなしたり、平日のお昼、伯母さんが用意してくれている食事を温め直して食べたり、サインが必要な郵便や宅配便等が来たら対応する、という程度だけど。

それでも、100歳近いおじいちゃんにとっては尋常じゃなく大仕事だと思う。

とにかくおじいちゃんは日中リハビリを兼ねて、一人で自由気ままに過ごしているようだ。

それに、ドデカイ家だからこそセキュリティはしっかりしているし、色々な便利機能が備わっているので、「不安や不便さは微塵も感じない」とのこと。


「よっこいしょっと」


私は用意されていた物の中から紅茶をチョイスし、それを淹れ終えた後、おじいちゃんの向かいのソファーに腰を落とした。

「いただきます」と唱え、一口すすってほっと一息。

その間おじいちゃんはニコニコしながら私の動きを見守っていた。

……やっぱ癒されるよなぁ、と思う。

ホント、おじいちゃんて可愛くて大好き。

おじいちゃんの方も、幼少期はすこぶる人見知りであった私のことを、従兄よりも確実に気にかけてくれていて、今でもその名残が感じられる。

なんでも、今は亡きおばあちゃんも若い頃はとても人見知りで、人間関係で苦労していたらしく、何だかその姿とダブってしまって心配で仕方がなかったのだとか。

おじいちゃんはおばあちゃんの事が大好きで、大恋愛の末に結婚したらしいから。
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