摩天楼レボリューション
しかし言い替えれば、その若さでそのレベルに到達できたという事は、早い段階から将来をきちんと見据えていて、人一倍努力を重ねて来た人達なのだろうから、妬んだり嫉んだりするのはお門違いかな、と思う。

そんな暇があるんだったら自分磨きに専念しろ、って話だし。

とにもかくにもスイートルームを利用するような人や、ミドル、アッパーフロアで働くエリートさん達は、私とは住む世界が違う、雲の上の存在といった感じなのだった。

しかし今、私をビビらせているのはそのステイタスさではなく、建物内に「宿泊施設がある」という事実で。


「ち、ちょっと待って下さい!」


私はエントランスに通じる回転ドアの前で足を踏ん張るようにして立ち止まった。


「私、まだ18歳の大学生なんですけど!」

「あ、そうなんだ。まぁ、だいたいそれくらいだろうとは思ってたけど」

「出会ったばかりの未成年をこんな場所に連れ込むなんて、社会人として色々とマズイんじゃないんですか!?」


下手したら捕まるんじゃないんですか!?


「え?連れ込むって…」


男性は目をパチクリとさせながら反論した。


「君の方から『今夜付き合って下さい』って誘って来たんじゃないか」

「だ、だからって、いい大人がそれにホイホイ乗っかっちゃって良いんですか!?」
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