摩天楼レボリューション
「……おばあさんと同じことを言うんだなぁ」


おじいちゃんは目を細めながら呟いた。


「やっぱり、いよちゃんは彼女にとても良く似ている」

「そりゃそうだよ。血が繋がってるんだし、それに、私は伊夜おばあちゃんから名前をいただいたんだもんね!」


私はひらがなで「いよ」だから字は違うけど。

おばあちゃんが亡くなって数ヶ月後に妊娠が発覚し、出産予定日は1月4日と言われ、さらにしばらくしてお腹の中の子は女の子であると知った所でお母さんは「この子の名前は絶対に『いよ』にする」と決めたらしい。

「そうする運命なのだ」と。

スピリチュアルな方面には正直興味はないけど、おばあちゃんとお揃いの名前という事自体はとても気に入っている。


「だから私も、成人したら連れて行ってやるって言われてたんだけど、就職が決まるまで我慢してたんだ~」


ちょっと話がずれてしまったので軌道修正する事にした。


「そうかい。楽しんでおいで」


そこでおじいちゃんは遠い目をした。


「B.C. square TOKYO か。懐かしいなぁ。もう、大分長いこと行ってないからなぁ」

「おじいちゃん、瞳が輝いてるよ。そんなにあそこが好きなんだ」

「ああ。……なんせ恋するビルだから」

「へ?」


私は思わず変な声を出してしまった。
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