甘々なボスに、とろけそうです。


今すぐ傍に行きたくなり、ソファから立ち上がる時、毛布が被さっていたことに気づく。寝冷えしないように、かけてくれたんだ……。


「私、これからハヤトさんの食べたいもの、なんでも作ります」向かい側の椅子に腰掛けて、ボスの食事シーンを正面からガン見する。


「それは楽しみだ」


「お口に合うかは、わかりませんが。愛情、たっぷり込めます!……あの、それ、多かったら残して下さいね?」


「そんなことするもんか。全部食うよ、お前の作ったものだからな」


ズキュゥウン! と、私の心に、矢が刺さった。

ボス、それ……反則です。今の笑顔と台詞は、とろけそうです。そんなに嬉しそうに食べてもらえたら、作った甲斐があるというものです。


「ご馳走様」とお箸を置くボス。完食してくれたんだ。ボスが残さず食べてくれたことに感動していると、こっちに来いと手招きするので、そばまで近寄る。


「それで――ミコのことは、いつ食べさせてくれるんだ?」

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