甘々なボスに、とろけそうです。


ガバッと抱きかかえられ、膝の上に乗せられてしまった。

「……っ、え、っと、」慌てる私に、「心の準備はできたか?」と意地悪に笑ってみせるボス。


「それは……」


どうした私。はい、と言えばいいのだ。なにを躊躇っている。


「その指」絆創膏に気づいたボスが、真顔になって、私の手をそっと握る。


「あっ、ちょっと……包丁で。でも、あまり傷は深くなかったので平気です」


「そうか。気を付けろよ」


小さな傷なのに、とても心配してくれている。


「それじゃ、風呂にする」


「は、はい」


立ち上がり、去り際に「今夜は、我慢できそうにない。今ここで押し倒したいくらいだ」と耳打ちされ、ドクンと心臓が、大きく鼓動した。


つまり、今夜私は――ボスに、抱かれる。


「ミコが可愛すぎるから悪いんだ」


「……っ、」


また、そんな素敵な笑顔を向けるのですね。ボスは、甘々すぎて、良い意味で辛いです。倒れそうです。




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