甘々なボスに、とろけそうです。
【身体だけじゃないって言ったら、どうする?】
【鉄なんてやめて僕にしなよ】
新條さんとエレベーターの中で会話した時のことを思い出す。
「なんで……だって、あのあと新條さんは、あんなに意地悪に笑ったじゃないですか――」
「ほら、やっぱり困った」
私から手を離して、コーヒーカップを手に取る新條さん。
「……っ、新條さん、ほんとに?」
「本当だよ」
「…………」
「みこと出会ってから、みこのこと1日たりとも考えない日はなかった」
「そんな……」
「ムカつくくらいに鈍感だよね。なのにそんなとこも、可愛いって思っちゃう。これって、惚れた欲目なのかな」
「新條さん……」
私は、なんて無責任なのだろう。自分から好きな人に想いを伝えろなんて言っておいて、かける言葉も見つからない。
「ありがとう、みこ。なんか、言えてスッキリしたよ」
そういう新條さんの表情が、心なしか穏やかになったようにみえる。
「わたっ……私も、聞けて、よかったです。言ってくれなきゃ、気づけないままだったかもしれません」