甘々なボスに、とろけそうです。


「特別な感情なんて、いらないと思ってた。でも、みこに出会って、そういうのちょっと羨ましくなった」


新條さんは腕時計を確認すると「そろそろ戻ろうか」と立ち上がる。


「嬉しかったよ、みこ。友達になれそうだと言ってくれて。そんなこと言われたの初めてだった」


「……なれませんか?」


「いいよ。鉄の身体に飽きてきたら、僕が相手してあげる」
ニヤリと笑う新條さんに、いつもの調子が戻る。

……ううん、ひょっとしたら、私が気を使わないようにそう振る舞ってくれているだけなのかもしれない。


「そういう友達じゃなくてですね……」


「僕みたいなイケメン敏腕弁護士の友人なんて、鼻が高いね?」


「……! ほんとですよ……みんなに自慢しちゃいます!」


すると、新條さんは右手を差し出してきた。


「約束する。みこがこの先、困ったときは絶対に助けてあげる。友達だから」


「ありがとうございます……!」


握手をかわし、新條さんと別れた。

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