甘々なボスに、とろけそうです。
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「……なんて、ウィルくんがいうんです」
その日の夕食は、ホテル最上階のレストランで、ボスと2人でとった。兄と里香子さんと4人できたきりだったので、2回目だ。
前回とはまったく違うメニューで、相変わらず長くて覚えられない名前の料理がテーブルに並び、それに合わせたワインは赤だ。
自分の思い描いたストーリーを文字にしてみてはどうかとウィルくんに言われたことを、たった今ボスに伝えた私。
「金になりそうなら、俺のツテを使ってやらなくもない」
「お金って……私、ど素人ですよ?」
「どうせなにかするなら、生産性のあることした方が建設的だとは思わないか?」
なんでもビジネス視点でものを考えちゃうわけですね。経営者の性(さが)ってやつなのかな。
想像してみる。たとえば自分の書いた本が書店に並ぶようなことでもあれば、どれだけ嬉しいだろう。どれくらいの人が、ドキドキわくわくしてくれるのだろう。