甘々なボスに、とろけそうです。



ちょ、ボス、またそんなこと言って……。


「だが、ミコが周りを幸せにして、それでミコが幸せになれるのは俺も嬉しい」


くしゃっと笑うその顔に、見惚れてしまう。何度見ても、ボスの笑顔は私をこんなにもときめかせてくれる。


「あ……」


「どうした?」


「私もです。私も……今のハヤトさんの笑顔見て、私だけが知っていたいなって……思っちゃいました」


言ったそばから照れてしまう。


「安心しろ。俺の笑顔は、ミコのものだ。他のやつにはくれてやらん。もっとも、そんな顔できる気がしないが」


「え……」


「お前といるとき以上に幸せな時間が、俺にはないもんで」


あの、ボス……。とろけても、いいですか。

いや、問答無用で、とろけます。

さもなければ、胸キュンテロ、やめて下さい。


そして――食事がひと通り終わったタイミングで、ボスがこう切り出した。


「ミコ、もうすぐ帰ってしまうんだな」


そろそろ、そんな話がでるとは思っていた。

ボスの言葉に「週末には会いに来ますね」と、用意していた台詞を吐く。

笑って……言うつもりだったのに。

やだ。どうして……。


「ごめんなさい……」


目に涙がたまる。せっかく楽しく食事をしているのに、これじゃ台無しだ。

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