甘々なボスに、とろけそうです。
永遠の別れがくるわけじゃないのに。
会おうと思えば会える距離の場所に帰るだけなのに。
長期休暇には、また今みたいに過ごせるのに。
それでも、ボスとさよならをしなければならない日が刻々と迫ってきている――そう思うと、悲しくて、苦しい。
夜眠るときも、朝起きるときも1人になる。隣にボスはいない。
ゆっくりできなくても毎日当たり前のように顔を合わせてきた生活が、なくなる。
今の私は、酷い顔をしているに違いない。なのにボスは、呆れも焦りもせず、微笑んでくれている。そして私がハンカチを取り出す前に、自分のハンカチを差し出してくれた。
「ありがとう、ございます……」
「実はな、ミコ。今夜は部屋をとってある」