甘々なボスに、とろけそうです。
あっけにとられている私と、余裕いっぱいのボス。
いつからですか? この部屋、今日予約していきなり泊まれたりはしないんじゃないですか?
一体何日前から……計画してくれていたんですか?
「明日は昼に行けばいいから、ゆっくり過ごせる」
「……そうなんですか」
ボスとゆっくり過ごしたことはなかった。
ボスは私が来てからこの3週間ちょっと、1日たりともお休みをとっていない。毎日朝から晩まで、長い時は日付が変わるまで仕事して、本当にくたくたなはず。
「思う存分寝て下さい」
「ミコと話したり、笑ったり、なにもせずともミコを眺めていたり……そんな時間を過ごす方が、眠るより何倍も元気がでるんだが?」
「で、でも……っていうか、どうしてホテルなんです? 家、そんなに遠くないのに」
「1秒でも長く、ミコといられるように」
「……っ、ハヤトさん……」
ボスに抱きつこうとしたが、先に、抱きしめられてしまった。
「泣くなミコ。俺は、いつもお前のことを想ってる」
「はい……」返事したそばから、涙が溢れてくる。
「卒業したら、また、一緒に暮らそう。その時は、うちの会社に来るんじゃなくて、俺の嫁として来い」
「……はい、ボス」
「ミコ、その呼び方気に入ってるんだな」
「つい、呼んじゃいます」
「実は俺も、ミコにそう呼ばれるのは嫌いじゃない」
「ほんとですか?」
顔を上げると、不意打ちでキスをされた。優しく唇をあてるだけだったのが、徐々に、どちらからともなく舌を絡ませていく。
夢中で口づけをかわしていると、ふと、指に違和感を覚える。