希望の時間
優希side


学校に着くといつものキャラを演じ始める



「みんなおっはよぉ!」



「コラー!お前遅刻だぞー!」



「ちゃんと電話しときましたぁよっ!」



「そーか、なら座れ」



はぁ…疲れる



「優ちゃんっ!今日部活こないから心配しちゃったよぉ」



「ごめんごめん!ちょっと久々に寝坊(笑)
先輩なんか言ってたぁ?」



「やる気出ねーっていってたよぉ(笑)」



「そっかそっか笑」



こいつは後ろの席の前橋 真綾茶(まえばし まあちゃ)



「あぁ!また手紙入ってるぅ♡もぉー」



……モテるらしい、が




「まあちゃキモくね?ぶりぶりおぇ(コソ」



女子には嫌われてる



「優希〜!今日もブスだなぁ〜!」



こいつは同じクラスの前原



いつもこう…



意外と傷ついてるのも知らずに…



いや、傷なんてついてないか



「なんでくんだよぉ〜!」



「いいじゃん別にぃ!関係ないじゃん」



ほんとやだ…



とうまわしに来んなって言ってんのわからないのかな



「うわぁー!ブスが怒った!」



「ブスブスブスうるさぁーい!」



追いかけ回さなきゃ行けないやつだよね…



こっち病人だってのによ



「え?もしかして付いてこれない?」



「めんどくさいだけですけど」



「うわきっも!」



もー…あと半年くらい好きに生きたいな



「泣くよ?ほんとに」



「なーけ!なーけ!なーけ!」



ほんとに泣こうかな…



「あ、がちで泣きやがった!うわぁキモイわぁなーきむし!なーきむし!」



はぁ…



「優希あと半年でいなくなるからそれまで待っとけや」



?!この声は…



「柊?!なんでいんの」



「いや、LINEもメアドも交換してなかったから?(笑)」



いや、だからって…



«キャー!!»

«カッコいいぃ♡»

«あれって聖じゃね?»



…ん?



「柊…あんたって有名人なの?」



「いや、知らねぇ」



あ、そう…



「とりま帰って!」



「LINE〜!!」



「はいはい…どーぞー!」



…QR認識遅くね?



「なにしてんの??」



「いや、出来たわ、んじゃな」



ばいばいって…



「ね〜ぇ〜♡なんで聖くんと仲良しなのぉ?」



知らねーっつーの



「んんー?知らなーい(笑)」



「だってさ!だってさぁ!まあとの方が釣合いそうじゃん?」



ん?はー…




「まあちゃちゃんはもっといい人いるよぉ〜♡」



「そぉーかなぁ〜♡♡」



「ねぇブス〜ジャージ貸して」



「良いけど…」



幼なじみの柊陵(しゅう)



こいつに貸すとろくな事ないんだよ



「さーんきゅ!」



「あーい」



ほんとに私あと半年で死ぬのかな



病院また行かなきゃだし…



全然実感できないよ
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