男装した伯爵令嬢ですが、大公殿下にプロポーズされました
殿下の行動に非難の気持ちが湧くけれど、どうしてだろう……嫌じゃない。
もっと殿下と近づきたい。
肌を触れ合わせ、抱きしめて独占してほしいという女の欲が、こんな自分の中にも存在していることに気づいた。
ボタンを三つ目まで外された後に、唇が重なった。
殿下の舌先が押し入るように口内に侵入し、私の舌と交わる。
いつ息継ぎしていいのか分からない強引なキスに、次第に意識が霞掛かり……。
酸欠で苦しくて、それなのに気持ちいいと感じるとは、不思議だ……。
深く濃密なキスにうっとりと溺れていたら、いつの間にか全てを脱がされ、一糸纏わぬ姿になっていた。
殿下も上半身だけ肌を晒していて、首に下げられている金のロザリオが、ランプの明かりに照らされて輝いていた。
唇が離れ、脳に酸素が供給されると、やっとそのことに気づいた私は慌てふためく。
込み上げる恥ずかしさに、自分の体を抱きしめるようにして大事な部分を隠す。
すると、優しい声で命令される。
「隠すな。全てを見せろ」
「で、でも……」
手首を掴まれて、顔の横のベッドシーツに押さえつけられた。
真上から私の胸元をじっと見ている殿下に、心臓が壊れてしまいそうなほど、高鳴っている。
私の体は、殿下の目にどう映っているのか……それが気になって、極限の恥ずかしさの中でも、顔を逸らせずにいた。